どこで捨てられているかを見る
家庭から出る食品ロスは、大きく三つのところから生まれます。買ったまま忘れて傷ませたもの、作りすぎて食べ残したもの、そして下ごしらえで捨てる皮や切れ端です。原因が違えば対策も違います。傷ませて捨てることが多い家は買う量と保存の仕方を、食べ残しが多い家は作る量を、下ごしらえで多く出る家は材料の使い方を変える必要があります。一週間ほど捨てた食べ物を原因ごとに書き出してみると、わが家がどれに当たるかがすぐにわかります。買い物で食費を抑える方法はグルメ・食べ物テーマの食費の記事に、残った料理を安全に保存する方法は同じテーマの保存の記事に別にまとめてあります。
買う量は食べる速さに合わせる
傷ませて捨てる食べ物の多くは、必要より多く買うことから始まります。買い物の前に冷蔵庫と戸棚を開けてすでにある材料を確かめ、その材料から先に使う献立を立てれば、重複して買うことが減ります。まとめ買いの割引や大容量は、食べきれるときだけ得になります。葉物野菜や柔らかい果物のようにすぐ傷む材料は、一度にたくさん買うより、少しずつこまめに買う方が捨てる量は少なくなります。忙しくて外食が増えそうな週は、買う量を前もって減らしておきましょう。
冷蔵庫は見えるように整理する
冷蔵庫の奥は、食べ物が忘れられる場所です。新しく買った物は奥に、先に買った物は手前に置く習慣だけでも、傷ませて捨てることが目に見えて減ります。透明な容器を使い、ふたに入れた日付を書いておけば、何から食べるべきかがすぐわかります。冷蔵庫を詰め込みすぎると冷気がよく回らず、保存の状態も悪くなります。
- 先に買った物を手前の目の高さに
- 早く食べる物だけを集める段を一つ決める
- 透明な容器と日付の記入
- 冷蔵庫にはすき間を残す
- 冷凍する材料は一回分ずつ分けて凍らせる
期限表示を正しく読む
まだ食べられるのに、表示だけを見て捨ててしまうことも少なくありません。日本では、安全に食べられる期限を示す消費期限と、おいしく食べられる目安を示す賞味期限の二つが使われています。韓国では2023年から、食品に流通期限の代わりに消費期限を表示する制度に変わり、牛乳など一部の品目は適用時期が別に定められました。どちらにしても大切なのは保存条件です。冷蔵保存と書かれた食品を常温に置いていたなら、期限が残っていても安全とはいえません。反対に消費期限が過ぎた食品は、見た目に問題がなくても食べないのが原則です。開封後は表示の期限にかかわらず早めに食べるべき食品も多いので、包装の案内もあわせて読みましょう。
作る量を決めておく
食べ残しをよく捨てているなら、一度に作る量が家族の人数と合っていないということです。ご飯や麺のようにいつも食べる材料は、一人分の量を一度量っておけば、毎回勘に頼らずにすみます。レシピの分量がわが家に合わないときは材料を比率どおりに減らせばよく、計量の単位がわかりにくければ料理の単位変換ツールを使うと便利です。おかずは一度に何種類もたくさん作るより、少なめに作って食べきってからまた作る方が捨てる量は少なくなります。それでも残ったら、すぐに冷まして小分けにし、次の食事の予定に組み込んでおきましょう。
切れ端と皮を見直す
下ごしらえで捨てる部分の中には、食べられるものが少なくありません。ブロッコリーの茎、大根の葉、長ねぎの青い部分、きのこの石づきの硬くない部分は、炒め物や汁物に使えます。野菜の切れ端を集めて冷凍しておき、だしをとる方法もあります。ただし、芽が出たじゃがいもの芽や緑色に変わった部分のように食べてはいけない部分は必ず取り除き、傷んだりかびが生えたりした材料は一部だけ切り取らず、まるごと捨てるのが安全です。
捨てるときは水けを切る
減らしたうえで残った生ごみは、水けをできるだけ切って出すのがよい方法です。水分が多いと重さもかさも増え、においや虫も出やすくなります。水切りネットに集めて水を切り、汁物は具と分けて捨てるといった具合です。何が生ごみに当たるかは地域によって基準が違うことがあるので、住んでいる自治体の案内を確かめてください。家で堆肥を作る方法もありますが、においや虫の管理が必要なので、集合住宅なら近所の人や管理の決まりを先に確認しましょう。
よくある失敗と安全上の注意
食品ロスを減らしたい気持ちが行きすぎて、傷んだ物を食べることは避けなければなりません。においや見た目だけでは安全かどうか判断できない場合があり、もったいなさより健康が先です。食べたあとに腹痛や下痢、吐き気が続く場合は医療機関を受診してください。
- においだけで大丈夫だと判断する
- かびの生えた部分だけ切り取って食べる
- 安いからと大容量を買って結局捨てる
- 残った料理を常温に長く置く
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